日本の基準表を見て、何mgが必要か、サプリを足すべきかを整理したい人向けです。妊娠・授乳、腎疾患、消化管疾患、治療目的の補給は個別の相談が必要です。
成人の亜鉛基準(mg/日)
| 年齢 | 男性:推定平均必要量 / 推奨量 / 上限 | 女性:推定平均必要量 / 推奨量 / 上限 |
|---|---|---|
| 18〜29歳 | 7.5 / 9.0 / 40 | 6.0 / 7.5 / 35 |
| 30〜49歳 | 8.0 / 9.5 / 45 | 6.5 / 8.0 / 35 |
| 50〜64歳 | 8.0 / 9.5 / 45 | 6.5 / 8.0 / 35 |
| 65〜74歳 | 7.5 / 9.0 / 45 | 6.5 / 7.5 / 35 |
| 75歳以上 | 7.5 / 9.0 / 40 | 6.0 / 7.0 / 35 |
値は厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)策定検討会報告書」および厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)の策定ポイント」の亜鉛表を転記したものです。妊娠・授乳の付加量や小児の値は原資料を確認してください。
3つの数値を混同しない
- 推定平均必要量:集団の半分程度が必要量を満たすと見積もる値。
- 推奨量:健康な人のほとんどが必要量を満たすように設定する値。
- 耐容上限量:習慣的な摂取で健康障害のリスクが上がらないと考えられる最大量。
食事摂取基準は「習慣的な」摂取量の基準で、1日だけの食事や一つのサプリの治療量を決める表ではありません。厚生労働省 e-ヘルスネット「日本人の食事摂取基準 | e-ヘルスネット」 また、推奨量に届かない日が一度あったことだけで欠乏と診断できるわけでもありません。
「亜鉛30mg」は元素亜鉛の量を確認する
サプリの表示では、化合物名の重量と、実際に摂取量として数える元素亜鉛の量を分けます。NIH Office of Dietary Supplementsは、サプリの表示が亜鉛を含む化合物全体の重量ではなく、元素亜鉛の量を示すと説明しています。NIH Office of Dietary Supplements「Zinc - Health Professional Fact Sheet」
| 表示の例 | 摂取量として読むもの | 確認すること |
|---|---|---|
| 亜鉛(元素として)30mg | 亜鉛30mg | 食事、他のサプリ、栄養機能食品などと合算する |
| グルコン酸亜鉛140mg(亜鉛30mg) | 括弧内などの「亜鉛として」30mg | 化合物名の140mgを元素亜鉛140mgとは読まない |
| グルコン酸亜鉛140mgのみ | 元素亜鉛の量は表示だけで確定しない | 製品ラベルやメーカー情報を確認し、自己計算で補わない |
「30mg」という数字だけでは、推奨量でも耐容上限量でも治療量でもありません。ラベルにある元素亜鉛の量を食事と合算し、日本の年齢・性別別の基準と照らして、長期使用や重複がある場合は主治医・薬剤師に商品を見せて相談します。
サプリ表示で見る項目
商品ラベルでは、化合物の重量ではなく「亜鉛として何mgか」を確認します。複数のサプリ、栄養機能食品、のど飴などを使っている場合は合算します。上限を超える可能性がある、長期間続けたい、検査値が低いと言われた、という場合は主治医・薬剤師に商品名を見せて相談します。
このサイトでは、成人に一律の「サプリ推奨量」を提示しません。食事摂取基準の数値を、そのまま性機能の治療目標に置き換えないためです。
参考資料
- 日本人の食事摂取基準(2025年版)策定検討会報告書厚生労働省 / 2025 / 公的基準
令和7〜11年度(2025〜2029年度)に使用する基準。亜鉛の年齢・性別別の推定平均必要量、推奨量、耐容上限量を確認する。 - 日本人の食事摂取基準(2025年版)の策定ポイント厚生労働省 / 2025 / 公的資料
2025年2月作成の策定ポイント資料。厚生労働省の公式案内で、2026年8月6日に一部差し替えられた現行PDFとして公開されている。亜鉛の基準表と指標の意味を確認する際に使用。 - 日本人の食事摂取基準 | e-ヘルスネット厚生労働省 e-ヘルスネット / 2025 / 公的解説
食事摂取基準は習慣的な摂取量の基準であり、1食や治療量の指示ではないことを確認。ページ最終更新日は2025年12月1日。 - Zinc - Health Professional Fact SheetNIH Office of Dietary Supplements / 2026 / 公的解説
血清亜鉛の限界、サプリ表示の元素亜鉛、過剰摂取・銅への影響、薬剤相互作用を確認する医療者向け資料。2026-01-06更新。